rfc4960 key term

RFC 4960のkey termを日本語っぽくしてみた.

  • active distination transpot address:

 ユーザメッセージを受け取ることができるトランスポートアドレス
 IPアドレスとポート番号の組

  • bundling:

 多重化処理.複数ののユーザメッセージを単一のSCTPパケットで配送できる.

  • chunk:

 SCTPパケットの情報の単位.チャンクヘッダとチャンク本体から成る.

  • congestion window(cwnd):

 確認応答を受け取る前に,送信者が特定のトランスポートアドレスに送信できるデータのバイト数を制限するSCTPの変数.

  • cumulative tsn ack point:

 SACKのCumulative TSN Ackフィールドによって通知された最後のデータチャンクのTSN.
 (TSN: Transmission Sequence Number)

 ある一定期間(ハートビートの間隔またはそれ以上)ユーザメッセージが送られなていないトランスポートアドレス.

  • message(user message):

 上位レイヤプロトコル(ULP)からSCTPに渡されるデータ

  • message authentication code(MAC):

 秘密鍵を用いて暗号ハッシュ関数に基づいて,整合性をチェックするメカニズム.
 主にMAC秘密鍵を共有したパーティの間で,転送された情報の検証のために使われる.SCTPでは,CookieEchoチャンクでピアから返されるState Cookie情報の検証のために用いられる.
 "MAC"という用語は,文脈によって異なる意味を持つ.SCTPはRFC2104と同じ意味を持つ.

  • NetwokByteOrder:

 ビッグエンディアン

  • orderd Message:

 メッセージが送信されたストリームで,以前に送信された全てのユーザメッセージに関して順番に配信されているユーザメッセージ.(←?)

  • outstanding TSN(at an SCTP endpoint):

 送信されたが,確認応答を受け取っていないTSN(またはそれに関連付けられたデータチャンク)

  • Path:

 SCTPエンドポイントの特定の宛先トランスポートアドレスへSCTPエンドポイントのよって送信されたSCTPパケットが通るルート.異なる宛先トランスポートアドレスに送信することはパスが分割されることを保証しない.

  • primary path:

 デフォルトでパケットが出ていく宛先と送信元アドレス.定義が送信元を含むのは,送信者がマルチホームのとき,応答チャンクが通る特定の経路や,パケットが転送されるインターフェースを制御するために,宛先と送信元のアドレスを特定したいかもしれないから.

  • Receiver Window(rwnd):

 データ送信者が,直近で計算した受信者ウィンドウを,バイト単位で格納するために用いる変数.
 受信者が送信者に,受信バッファの空き容量を通知することができるようにする.

  • SCTP Association:

 SCTPエンドポイント間の,二つのSCTPエンドポイントとVerification TagsやアクティブなTSN集合などを含む,プロトコル状態情報からなる関連づけ.アソシエーションは,エンドポイントのトランスポートアドレスによって一意に特定される.二つのSCTPエンドポイントは,常に1つ以上のアソシエーションを持たなければならない.

  • SCTP endpoint:

 SCTPパケットの論理的な送信者と受信者.マルチホームホストにおいて,SCTPエンドポイントは,送信可能なトランスポートアドレスの集合と受信可能なトランスポートアドレスの集合の組合せとして表現されている.一つのSCTPエンドポイントによって用いられるトランスポートアドレスは,同じポート番号を用いなければならない.しかし複数IPアドレスを使用することは可能.つまり,トランスポートアドレスはSCTPエンドポイントで一意である.

  • SCTP packet(packet):

 SCTPとコネクションレスパケットネットワークの間で配送されるデータ単位である.SCTPパケットは,SCTP共通ヘッダ,制御チャンク,DATAチャンクにカプセル化されたユーザデータを含む.

  • SCTP user application(SCTP user):

SCTPのサービスを利用する論理的な上位レイヤアプリケーション.(ULP)

  • Slow-Start Threshold(ssthresh):

 SCTPの変数.特定のトランスポートアドレスにおいて,スロースタートや輻輳回避を用いるかどうかを決定するために使う.バイト単位で表現される.

  • Stream:

 SCTPエンドポイントから関連付けられた他方のエンドポイントに生成される,単方向の論理的な経路.順序付けなし配送サービスでメッセージ以外の全てのユーザメッセージはこれの上で順番に送信される.

  • Stream Sequence Number:

SCTP内部で,ストリームでユーザメッセージの順序付けられた配送を保証するために用いる16ビットのシーケンス番号.一つのStream Sequence Numberは各ユーザメッセージに紐付けられる.

  • Tie-Tags:

 64ビットのnonceを作る二つの32ビット乱数.これらのタグは,新たに再開されるアソシエーションが再開せず,既存のアソシエーションの真のVerification Tagsが明らかになっていないエンドポイントの元のアソシエーションにリンクされるようにするために,StateCookieとTCBに用いられる.

  • Transmission Control Block(TCB):

 他のSCTPエンドポイントへの既存のSCTPアソシエーションのために,SCTPエンドポイントによって生成されるデータの内部構造.TCBはエンドポイントが対応するアソシエーションを維持管理するための全ての状態や処理情報を含む.

  • Transmiission Sequence Number(TSN):

 SCTPが内部で使う32ビットのシーケンス番号.一つのTSNは,受信SCTPエンドポイントに受信や重複検知の確認応答をすること可能にするためにユーザデータを含む各チャンクに紐付けられる.

  • Transpot Address:

 トランスポートアドレスは従来,ネットワーク層のアドレスとトランスポート層プロトコルによって定義されていた.IP上で動作しているSCTPの場合,トランスポートアドレスは,IPアドレスとSCTPポート番号の組合せによって定義される.

  • Unacknowledged TSN(at an SCTP endpoint):

 エンドポイントによって受信はされたが,確認応答が送信されていないTSN,または逆に,送信はしたが確認応答が帰ってきていないパケットのTSN

  • Unordered Message:

 Unordered Messagesは他のメッセージに関して順不同である.これには,他の順不同メッセージだけでなく,他の順序付けられたメッセージも含む.順不同メッセージは,同一ストリームで送信された,順序付けられたメッセージの前や後に配送され得る.

  • User Message:

 SCTPとユーザの間のインターフェース間で配送されるデータ単位.

  • Verification Tag:

 ランダムに生成される32ビット符号なし整数.Verification Tagは,受信者に現在のアソシエーションに属するSCTPパケットを検証し,過去のアソシエーションからの古いパケットではないことを確認することを許す鍵を提供する.


とりあえずこんな感じ.
意味わからんところは随時修正していく.